最近

 

某日

 

・めちゃくちゃ仲が良いわけではないが同級生の友人4人のライングループがあって、その中の1人と個別で飲みに行くことになったので、他の2人にも呼び掛けたところ、1人は予定あるのでNGと返事があったが、もう1人からは既読スルーされるという出来事があった。来れないのであればその旨を言ってくれたらいいのに…。

 

・この時、自分としてはこれからもっと仲良くしたいと思って声を掛けたのだが、相手はそうは思っておらず、独りよがりだったのか、と思いナイーブになる。

 

・返事をしてくれた1人にもなんとなく面目が立たず、それからそのライングループは止まってしまい、自分の中で一つの関係性が終わった。考え過ぎなだけかもしれない。

 

 

某日

 

・「エドワード・ヤンの恋愛時代」が映画館で上映されるということを知って、土曜日の夜のレイトショーで見に行った。上映終了までに見に行けるタイミングがその回しかなかったのだが、結果的にその時間帯の雰囲気の中で見れて良かった。

 


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・「都市に生きる男女の姿を二日半の時間で描き切る青春群像劇」というもので、こういう市井の人の生活を切り取って何か大切なものを浮き彫りにしていくみたいな映画が好きだ。

 

・登場人物が多すぎて前半はあまり付いていけなかった。登場人物みんながみんなめちゃくちゃ喋りまくるので、それを追いかけていて余裕がなかったというのもある。上映前にパンフレットを買って、登場人物の相関図を読んでみたりしていたのだが、それでも付いていくのが大変だった。でもそれは映画の良し悪しというか、自分の頭の良し悪しの話…。

 

・そう、登場人物みんながめちゃくちゃ喋りまくる。自分勝手な内容ばっかり喋るので、見ている人が感情移入できるようなキャラクターの人物は殆どいないのだけど、それも含めてこの映画で表現する必要があったのかな、と見終えて思う。

 

・自分の言いたいことばっかり話して相手の話を聞かないような会話は実際の生活でも起こり得て、「なんでこの人、自分の話ばっかりなん?」と思った時には、その人との心の距離が詰まることはない。大切なのは目の前にいる人と対話することやで、ということ。

 

 

・そんな主題とは別に、個々の登場人物においても(自分勝手ながらも)魅力的なエピソードがあった。特に一度自殺を図ろうとした小説家(映画の中で名前で呼ばれることは一度もない)が恋に落ちることで、目の輝きを取り戻し、最終的には恋した相手さえも目に映らなくなる程の希望に満ち溢れ、歩き出していく…というのは敢えて喜劇的に描かれていたけど、グッとくるエピソードだった。

 

・パンフレットの濱口竜介による解説、というかもはや論文のような文章が読みごたえがあった。こういう自分には一生をかけてもかけないような文章を読むと圧倒される。

 

・どうでもいいけどアジア映画というとウォン・カーウァイを思い浮かべ、そして多分ウォン・カーウァイの映画をサンプリングしているであろうしずるのコントをいつも思い浮かべてしまう。

 


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某日

 

・仕事で先方に対してお願いしないといけないことがあったのだが、自分としては先方に丸投げするのではなく「打ち合わせして一緒に考えていきましょう」みたいな感じを電話口で話していたら、それに対して上司から「もっと強く言わなあかんで」という旨のことを言われる。

 

・それは自分にとっては明らかに先方に丸投げすることではなかったので、上司と若干言い争うことになったが、こういった言い争いをする場面は仕事をする中でも結構しんどい。

 

・程度にもよるが、物理的に仕事の負担がかかってしまっても、みんなで気持ちよく仕事しましょうや、と思ってしまう。多分仕事上他人に譲歩しがちなんだろう。

 

・そのせいもあるのだろう、仕事が集まって終電近くまでの残業が続くこともあるが、残業代が支払われるということから、それはあまり苦に思わなかったりもする。夜8時台に寝る子どもと会えない日が続いたとしても…。

 

・仕事にかまけて自分の人生をサボっているということかもしれない。

 

・そんなことを悶々と考えながら、夏だからという理由で出勤時に何気なくサマージャム’95を聴くと、その仕事に向かう日々とはあまりにもかけ離れた牧歌的なリリックに食らってしまった。

 


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某日

 

・仕事で沖縄出張。稀に見る前々から楽しみにしていた仕事である。正確には仕事を楽しみにしていたわけではなく、一人で沖縄に行けることを楽しみにしていたのですが。

 

・仕事を終えた後、かりゆし水族館に向かった。規模としてはそんなに大きくないが、水槽が映えるように展示がなされていて満足感があった。

水槽を真上から覗く

ライトアップされるクラゲ

沖縄の海を模した展示

・特にこの沖縄の海を模した展示では、水槽の向こう側が海を大きく映し出す画面がゆっくり変わりながら(水面が揺れて、雲が移ろぎ、船や飛行機が動き、天気が変わっていく…)、それに応じた音が流れてくる。そして足元にはサンゴを囲んで魚が泳いでいるので、本当にどこかの洞窟の中から海を眺めるような体験ができてめちゃくちゃヒーリング効果があった。15分くらい眺めていても飽きなかった。家族連れのお父さんも家族を放って、自分が来るより前からぼーっとしていて、自分が動くときもまだぼーっとしていた。

 

・かりゆし水族館はショッピングモールに併設されており、ショッピングモールをうろうろしてみる。でかいフロアに対して人は閑散としており、平日昼間のショッピングモールに特有の気の抜けた雰囲気が漂っていた。それに加え南国由来の緩い空気感が相まって居心地が良い。

 

・ショップピングモールの真横には砂浜があったので、ショッピングモール内のイオンで買ったオリオンビールを持って、そこまで歩く。

ショッピングモールから海を眺める

 

・その砂浜にはちゃんとした海水浴場があって、BBQテント(地元の人はビーチパーティと言ってそこでBBQするらしい)やバスケットコートもあり、程よく賑わっており、めちゃめちゃピースフルな空間だった。砂浜で何かの部活の中学生集団が走り込みをしたりもしていた。天気も最高だったので、音楽を聴いたり本を読んだりすることもせず、ただベンチに腰掛けたり寝転んだりすることで、その空間を享受していた。

 

・夕暮れまで過ごし、いったんホテルで風呂に入った後は、国際通りにある小桜という沖縄料理屋で夕食。

ラッキョウ、もずく、オリオンビール

・一人で食べていると、同世代の店員さんが気を利かせてカウンター越しで話してくれた。那覇周辺のおススメの店を教えてもらったり、昔神戸にいたこともあるということで神戸の話をしたり。昼から喋っていなかったので、嬉々として喋っていたと思う。島ラッキョウハイボールならぬ泡盛炭酸割のAボール、美味しかったです。

 

・開放的な気持ちだったのでそのままホテルに戻るのは勿体なく、音楽の聴けるバーのような店へ。音楽を聴きながらそこにいる人と話す。もともと東京で働いていたが、コロナでほぼリモートワークになったことをきっかけに那覇へ移住したという様な話を聞き、そういう世界線もあるんだなーとか思ったりして、羨ましく聞いていた。

 

・民謡を交えながらプレイするDJの人がいて、今までにない民謡の聴き方にデンションが上がった。沖縄で津軽三味線を聴いて踊るとは思わなかった。

 

dance to the northern music in southern island

・4時には疲れたので、ホテルに戻ったが、精神的にはめちゃめちゃ元気だった。仕事とか日常のことを忘れて、一人で気ままに過ごすことが最高だということを沖縄滞在で確認できた。

 

・楽しかったです。また行きます。